炎症性腸疾患の患者さんへのアンケート(自主企画調査レポート)
2023/03/02
2022年9月、株式会社プラメドでは、炎症性腸疾患(IBD)*の患者さんにご協力いただき、インターネット調査を実施しました。
以下に回答結果の一部を公開させていただきます。
*炎症性腸疾患(IBD)とは
大腸及び小腸の粘膜に慢性の炎症または潰瘍をひきおこす原因不明の疾患の総称を炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease:IBD)といい、狭義にはクローン病と潰瘍性大腸炎に分類されます。
出典元:難病情報センターホームページ(2022年12月現在)から引用
大腸及び小腸の粘膜に慢性の炎症または潰瘍をひきおこす原因不明の疾患の総称を炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease:IBD)といい、狭義にはクローン病と潰瘍性大腸炎に分類されます。
出典元:難病情報センターホームページ(2022年12月現在)から引用
サマリー1 ~症状認識から確定診断について~
- 本人が何かしらの症状を初めて認識し、その後医療機関を受診、潰瘍性大腸炎もしくはクローン病と確定診断されるまでの期間は、症状認識から1年未満と回答した患者さんが半数を占めた。潰瘍性大腸炎患者さんの方が症状認識から確定診断までの期間が短い方が多く、クローン病患者さんでは、4年以上経過している方も約30%確認された。
- 医療機関に初めて受診するきっかけとなった症状は、両疾患ともに「下痢」「腹痛」が多く挙がり、潰瘍性大腸炎患者さんでは、上記に加えて「血便」、クローン病患者さんでは「体重減少」「発熱」「食欲不振」「痔ろう」などの症状も挙がる。クローン病患者さんの方が受診きっかけとなる症状が多岐にわたる様子がうかがえた。
- 診断されるまでの医療機関の経緯として、潰瘍性大腸炎患者さんでは「初めて受診した医療機関で診断された」が最も多かったのに対し、クローン病患者さんでは、「他院を紹介されて、そこで診断」「別の医療機関を受診し、診断」などと、初めて受診した医療機関で確定診断されるケースは、クローン病患者さんの方が少ない様子がうかがえた。
サマリー2 ~現在の通院・治療状況について~
- 現在も苦労している症状としては、両疾患ともに「下痢」「腹痛」「倦怠感」が多く挙がった。加えて、潰瘍性大腸炎患者さんでは「血便」、クローン病患者さんでは「貧血やふらつき」「痔ろう」も多く挙げられ、受診きっかけとなった症状とほぼ同様で、現在でも苦労されている様子。
- 現在の治療薬は、両疾患ともに「5-ASA製剤」が約80%を占めていた。クローン病患者さんでは、「5-ASA製剤」に加え、「生物学的製剤」(約60%)や「チオプリン製剤」(約40%)も多く挙がり、また自由入力で「エレンタール(栄養剤)」も挙がった。
- 現在通院中の医療機関は、潰瘍性大腸炎患者さんでは病院とクリニックが約半々だったのに対し、クローン病患者さんでは約90%が「病院」と、現在通院する医療機関に違いが見られた。通院頻度は、両疾患ともに、「1~2か月に1回程度」が約70%。
サマリー3 ~工夫や紹介したい情報媒体などについて~
- 症状軽減のために工夫していることを自由入力で確認したところ、両疾患ともに「食事」「ストレス軽減」に関するコメントが多く挙がり、特にクローン病患者さんでは約80%の方が「食事を気をつける」と回答した。潰瘍性大腸炎患者さんではクローン病患者さんに比べて、「身体/お腹を冷やさない」ことも工夫の1つとして多く挙がった。
- 紹介したいサイトや本を自由入力で確認したところ、「IBDプラス」と「Twitter」がそれぞれ8人、「CCJAPAN」が5人。特徴的なものとして、「潰瘍性大腸炎・クローン病の今すぐ使える安心レシピ」「腸よ鼻よ(漫画)」が複数人から挙がった。
(Twitterが多く挙がった要因として、本アンケート募集方法の影響があることは想像できる) - 完治したら何をしたいかを自由入力で確認したところ、「食」や「旅行・遠出」が多く挙がる。また「働きたい」「おしゃれ」など、“普通”のことをしたい様子もうかがえた。
調査概要
調査目的 | IBD患者さんの、下記の状況把握
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調査手法 | インターネットによるアンケート調査 |
リクルート・回収方法 | Twitterにてアンケート協力の募集を行い、そこに記載された事前アンケートにご回答いただいた方に、弊社から本アンケートを送付 |
調査地域 | 全国 |
調査ボリューム | 10分程度 |
調査対象・サンプル数 | 現在18歳以上の方で、最近1年間に医療機関でIBDの治療をされた患者さん 有効サンプル数:83s(潰瘍性大腸炎患者さん:52s、クローン病患者さん:31s) |
調査期間 | Twitter発信&事前アンケート回答期間 : 2022年8月31日(水)~9月7日(水) 本アンケート回答期間 : 2022年9月12日(月)~9月20日(火) |
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